パパ育コミュの運営にも携わって下さり、2025年から手帳サークルを毎週土曜日の早朝に主催してくださっている「イズミ」さんにお話を伺わせて頂きました。穏やかな笑顔で「一日一笑」を掲げるイズミさんですが、その歩みは決して平坦なものではありませんでした。
突然訪れた「心のシャッター」

神戸の山間で育ち、音楽を愛した青年は、東京で音楽スクールのマネージャーとして充実した日々を送っていました。しかし2020年、コロナ禍がすべてを一変させます。会社の経営方針が激変し、現場との乖離に苦しむ日々。
2021年6月、ついに限界が訪れました。
「朝起きたら、涙が止まらなくなっていたんです」
何とか出社したものの、帰りの駅のホームで座り込んだ時、「こんなに辛いなら、身投げした方が楽になれる」という思考が頭をよぎりました。友人に勧められて受診したクリニックでの診断は「うつ病」。第一子が生まれるわずか3ヶ月前のことでした。
支えられた2年間と「ノート」との出会い
傷病休暇に入り、そこから2年間の長い休息が始まりました。「父親なのに」という申し訳なさを抱えるイズミさんを、身重のパートナーはただひたすらに信じ、支え続けてくれました。
回復の兆しが見え始めた2023年。自分にできることを探しては挫折し、落ち込む日々の中で唯一続いたのが、朝早くにノートへ想いを書き綴ることでした。
「ペンを走らせる音、紙の匂い。それだけで心が整っていく。自分にとってそれは『書く瞑想』でした」
この習慣が、今の「手帳サークル」の原点となります。自分の内面と対話し、一週間を振り返る。すると「自分ってそんなに悪くないんじゃないか」と、少しずつ自分を肯定できるようになったのです。
「人生のハンドル」を握り直す
2023年6月、イズミさんは自ら「株式会社TETRA」を創業しました。
「人生のハンドルを自分で握りたい。リスクはあっても、自分の命を本当にやりたいことに使おうと思ったんです」
社名のテトラ(正四面体)には、一方向からでは見えない一面があるように、「多角的な視点で相手や自分を理解しよう」という想いが込められています。
現在は、かつての自分のように悩む人たちへ向けて、手帳を通じて自分と対話するジャーナリングの良さを伝えるコミュニティを運営。毎週土曜朝5時半からのサークルには、自分を見つめ直したい多くの仲間が集まっています。
二人三脚の育児、そして「一日一笑」

休職期間は、図らずも家族3人で濃密に過ごす「かけがえのない時間」となりました。 「でんちゃ」が「でんしゃ」と言えるようになった瞬間。高いところから大ジャンプができるようになった瞬間。
「育児は一人だと大変ですが、二人三脚なら余裕が生まれ、楽しめるようになる。子供の成長に立ち会えることは人生の宝物です」
そんなイズミさんの今のモットーは、「一日一笑」。家族を笑わせるため、全力でモノマネ等のネタを披露する毎日です。
自分が「ご機嫌」でいることの重要性
バタバタする朝夕の育児。つい感情的になりそうな時こそ、イズミさんは手帳を開きます。前夜に準備を整え、タスクを整理し、心に余白を作る。
「大切にしているのは、自分がご機嫌であること。自分の精神状態が整っていないと、家族も笑顔にはなれません」
どん底を経験し、手帳という「対話の道具」を手にしたイズミさん。その手は今、自分と家族、そして多くの仲間の人生を、温かい方向へと導いています。
【参加者募集中】土曜朝5:30〜 手帳サークル開催中!
イズミさんが主宰する「手帳サークル」は、パパ育コミュ内でも人気の活動です。
- 活動時間: 毎週土曜日 5:30 〜 7:00
- 内容: 「書く瞑想(ジャーナリング)」と一週間の振り返り
「一人では続かなくても、仲間となら続けられる。振り返ることで『自分って意外と悪くないな』と肯定できるんです」とイズミさん。
平日の忙しさでごちゃごちゃになってしまった頭の中を、週末の朝にリセット。パパたちが今週はいい一週間だったと充実感を感じ、イズミさんの大切にする「自分がご機嫌」でいられるための大切な充電スポットになっています。
おまけ にったんさんとの出会い
衝撃の初対面(20代半ば)
知人を介して存在を知っていた二人が初めて対面したのは、イズミさんが行っていたストリートライブでした。にったんさんがライブを訪れた際、イズミさんが抱いた最初の印象は「物静かで大人しそうな人」というものでした。
「B’z」が変えた第一印象
しかし、その場の流れでにったんさんが飛び入りでB’zを熱唱。その豹変ぶりとパフォーマンスにイズミさんは大きな衝撃を受け、「なんて面白い人なんだ!」と一気に距離が縮まりました。
10年続く信頼関係とパパ育コミュへ
それ以来、二人は様々なイベントに共に参加するなど、10年以上にわたって親交を深めてきました。その後、にったんさんの紹介を通じて、2024年末にイズミさんも「パパ育コミュ」に参加することになったそうです。
