パパだって知りたい!性教育座談会~赤ちゃんはどうやってできるの?~【パパ育カレッジ】
2025年4月26日にパパ育カレッジを開催しました。
その内容をご紹介します。

イベント概要
日時:2025年4月26日 22:00~23:00
テーマ:パパだって知りたい!性教育座談会~赤ちゃんはどうやってできるの?~
イベント内容:
1.性教育ミニ講座
性教育認定講師の高野真由さんから「包括的性教育」について教えていただきます。
2.座談会
参加者全員と講師がリラックスした雰囲気で座談会を行い、性教育に関する疑問や困りごとを気軽に相談できます。
こんな方にお勧めです
・性教育についてどう話すべきか、何から始めれば良いか悩んでいる方
・性教育について話がしたいけど、リアルではなかなか話しにくいという方
・性教育って学校で男女で別部屋で聞かされたあの話?と思った方
・他のパパ達と意見交換しながら学びたい方
レポート
性教育ミニ講座

講師の高野真由さん(Instagram)は滋賀県思春期教育研究会理事、日本思春期学会性教育認定講師であり、ご自身も3人のお子さんを育てながら、明るく楽しい包括的性教育の活動をされています。
パパ育カレッジの趣旨に共感いただき、今回の講師を快く引き受けてくださりました。改めてお礼申し上げます。
包括的性教育とは
包括的性教育とは、人間関係、性の多様性、ジェンダー平等、性暴力、幸せについてなど幅広いテーマを扱う教育のことです。
私たちが受けた学校の授業の内容とは全然違うことがわかりました。
高野さんは、「性教育とは”生”教育」であり、もっと幸せに生きるための知識と教養だとおっしゃられていました。
家庭で性教育を取り入れることで、お子さんや保護者自身の自己肯定感も高まり、なんでも話せる環境づくりにとっても有効だそうです。
親だって知らないんだから、子どもの疑問にうまく答えられなくてもいいし、子どもと一緒に学んでいけばいい。
正解はたくさんあるので、まずは間違ったことを伝えないようにすること、「絶対に正解を伝えないといけない」と思わないことが大切。
そう聞いて、私も一人の親として少し安心しました。
大切なことは質問をしてきた子どもの素朴な疑問や素直な気持ちに寄り添うことだそうです。
性教育のポイント
Point①:プライベートゾーンとそのルール
プライベートゾーンとは口、胸、おしり、性器のことで、体の中でも特に大事な場所です。
プライベートゾーンにはルールがあります。
・見ない見せない
・触らない触らせない
・写真を撮らない、撮らせない
・写真をあげない、あげさせない
・言葉で遊ばない
プライベートゾーンとルールは日ごろから繰り返し伝えることが重要です。
Point②:同意を取る
同意とはNoと言わないことではなく、「はい、喜んで!」ということだそうです。
子どもの着替えなど体を触るときには保護者でも同意を取ることを疎かにすると、大人が体を触ることは普通のことだとインプットされてしまう危険があります。
Point③:No→Go→Tell
No(嫌なことは嫌と言ってもいい)、Go(その場から離れる)、Tell(相談する)
嫌と言わなければいけないではなく、言ってもいいし、言わなくてもいいということです。
座談会
座談会では性教育にまつわる疑問や経験談が話されました。
その一部をご紹介します。
- 不正解を伝えないということの不正解とはどんなこと?
例えば性加害/性被害においては、性加害をしたことが絶対に悪いのであって、嫌と言えなかった人(被害者)は絶対に悪くない。
でも、世の中では、嫌と言わなかった人が悪い、短いスカートを履いているのが悪いというようなことを言われることも多い。 - 思春期の子どもにどう伝えるにはどうしたらいい?
忍法つぶやきの術!
例えば、性教育講座を受けたことを子どもがいる前でパートナーと話をする。ニュースを見ながら思ったことをつぶやく。
子どもからレスポンスがなくてもいいから、つぶやくことで子ども自身が考える。
トイレに漫画をそっと置いておくのも有効。 - 性の話は同性から話した方がいい?
父親から、母親からというのは分ける必要ない。喋りが上手な方が話すといいかも。
親から言うよりも関係ない人が言った方が伝わる場合もある。
言う言わないに関わらず、異性の体のことは誰しも知っておいた方がいいこと。 - チューやおしりもみもみはダメ?
すぐ止めるべき。
子どもが喜ぶからとやってしまいがちですが、子どもは同意しているか?
子どもは大人が喜ぶからと嫌でも言えないケースもある。
性被害は親せきや顔見知りから受けることが多い。
愛情表現の方法として、他の人にもやってもいいと思ってしまう危険もある。
同意が取れるならやってもいいが、二人の間だけだよと伝えなければいけない。 - 子どもが着替えを嫌がるので無理やり着替えさせてしまっています
絶対に着替えないといけない状況なら、自分で着替えられないなら着替えさせるけどいいか?と事前に伝える。
本当に着替えないといけない状況か?着替えを持ってパジャマのまま保育園に行くのもあり。
上か下かどっちかだけという選択肢を与えるのも有効。
七五三の時とかどうしてもな状況ならルール違反(無理やり着替えさせる)もあり。親だって完璧じゃないんだから。
まとめ
同意のことや嫌と言えなくてもいいと尊重することなど、普段の子どもとの接し方についてハッとさせられました。
また、親が完璧に伝えられなくても、子どもと一緒に学んでいって、後からでも間違ったと思ったら謝って訂正すればいいということも伺って、少し肩の荷が下りたように感じました。
性教育の話題は、日本では(特に男性は)タブー視されている傾向があるように感じます。
私自身、性教育セミナーに参加したくても「参加者は女性ばかりなのに男性が参加したら気まずいな」と思って妻に代わりに聞いてきてもらった経験があります。
パパ同士で性教育について話ができる貴重な機会になりました。
パパ育カレッジとは
現役のパパママで得意なことを教え合ったり、気になることをディスカッションしながら、お互いに学び合う”育自”の場を提供していきます。
扱うテーマもパパ育コミュのメンバーから募集しています。
どなたでもご参加いただけますので、ご興味あるテーマにはお気軽にご参加ください。