【パパインタビュー】医療系ウェブメディアのキャリアと子育てパパの顔。まむしさんが語る仕事と育児、そして「サードプレース」

今回は2025年下期からパパ育コミュに携わって下さっている「まむし」さんにインタビューをさせて頂きました。

まむしさん

元々、医療や教育分野への関心からキャリアをスタートさせた「まむし」さん。現在は医療系ウェブメディアで活躍するライター・編集者でありながら、2021年に第一子が誕生してからは、子育てに積極的に関わる一児のパパとしての顔も持っています。

異色のキャリアを築き、医療系ウェブメディアで働く傍ら、仕事と育児を両立させるまむしさんのストーリーと、そこで見つけた「サードプレース」の重要性について伺いました。

営業2週間で編集者へ!キャリアを切り拓いた“日報”

まむしさんのキャリアは、あるネットニュース運営会社の営業職として始まりました。しかし、入社からわずか2週間で転機が訪れます。

営業部門でのまむしさんの日報が編集部門のトップの目に留まり、「ぜひ編集部門に欲しい」という熱烈なオファーを受けたのです。元々、お母様が編集者だったこともあり、編集という仕事に肌感覚があったまむしさんは、記者としての道を歩み始めました。

担当したのは医療系記事。医師への取材、論文や専門書の読解を通じて、製薬会社の新薬の薬理効果や副作用など、専門性の高い内容を記事にまとめます。ヤフーニュースにも掲載される記事は、時に製薬会社の株価にも影響を及ぼす可能性があり、その「書きぶり」にはきめ細やかな配慮とバランス感覚が求められる仕事でした。

大手メディア企業へ:編集と戦略立案

この仕事を3年間続けた後、まむしさんは、国内有数の規模を誇るウェブメディアを運営する企業へと転職します。

同社では、引き続きライター・編集者としての役割に加え、新しいウェブメディアの立ち上げ体制づくりや、メディアの成長戦略を描く役割も担うようになります。

経験の結晶: こうした経験やノウハウをまとめたのが、まむしさんの著作『誰も教えてくれない編集力の鍛え方 ~AI時代を戦う編集者・ライターの生存戦略~』です。


1.5ヶ月の育休取得とフルリモートワーク

充実したキャリアを歩むまむしさんに、2021年、第一子が誕生します。

まむしさんは、当時まだ珍しかった1.5カ月の育児休業を取得されました。

まむしさんが働く会社に子育て世帯に配慮した働きやすい環境が整っているそうで、現在では、この環境はさらに進化しており、同僚の中には6カ月の育休を取得する例もあるなど、自然と育休が取得できる会社の雰囲気があるそうです。

さらに、コロナ禍をきっかけに仕事はフルリモートに移行。基本的には在宅での勤務となり、育休からの復職後も育児に携わりやすい環境が整いました。

パートナーが大学職員として出勤が必要なため、日中はまむしさんが自宅にいることが多く、保育園からの急な呼び出しにも対応しやすくなりました。仕事も18時には終わるため、お迎えもまむしさんの担当となることが多いそうです。

大人の会話がない!パパの「サードプレース」探し

仕事と育児の両立は順調な一方、一つだけ課題がありました。

「家と保育園の往復で、会社やパートナーとの会話以外には、なかなか大人と話す機会がなかったんです」

保育園の送迎時は、皆忙しそうにバタバタとしており保護者同士の交流はしづらい印象があります。保護者会などで話す機会はあっても、日常的に話す機会は限られています。

この状況から、まむしさんは家と職場以外の「サードプレース」の必要性を感じ、「パパ育コミュ」に参加しようと思ったそうです。

4歳の成長と、子供の「我が道を行く」姿

お子さんは現在4歳になり、会話も楽しめるようになり、しっかりしてきたそうです。

「子供から話しかけてくれたり、時にはお手紙をくれたりするのが、とっても嬉しいですね」

運動会や生活発表会では、みんなと同じことをするよりも、我が道を行くタイプなのかなと感じることもあるそうですが、まむしさんは「自分自身のやりたいことにまっすぐに取り組んでくれればいい」と温かい眼差しを向けます。

習い事にも挑戦し、英語はいまいちだったものの、ピアノは好きになったとのこと。幼少期に自身もピアノを習っていたまむしさんは、子供が少しずつ弾けるようになる姿を見て、喜びを感じています。

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